冬仕様のインテリアは「ぬくもり」をキーワードに
冬は室内で過ごす時間が多くなる季節です。だからこそ、インテリアにもこだわりたいと思う人は多いはず。
冬仕様のインテリアは、「ぬくもり」がキーワードになります。心地いい時間を過ごすための冬のインテリアを楽しむポイントをご紹介しましょう。
冬のインテリアを楽しむために
室内で過ごす時間が多くなる季節
冬は気温が下がり天候も安定しない日が多くなる季節。日が落ちるのも早くなり、室内で過ごす時間が増える時期でもあります。
だからこそ、冬は居心地のいいインテリアを楽しみたいですね。冬をあたたかく過ごすためのインテリアを考えてみましょう。
冬仕様のインテリアの3つのマストアイテム
1:ぬくもりを感じるアイテム
冬仕様のインテリアには大きく3つのポイントがあります。1つ目のポイントは、ぬくもりを感じるアイテムをインテリアにとりいれることで、室内に温かみを演出することができます。
おすすめのアイテムは、テキスタイル。ひざ掛けやクッション、ラグなどのテキスタイルを冬仕様に変えてみましょう。
2:落ち着きを与えてくれるアイテム
海外ではリビングに暖炉があるご家庭も多くあります。暖房としての役割もあるのですが、薪が燃えている様子を見ていると、なぜか気分が落ち着くという方も多いのではないでしょうか。
よく知られているのは、キャンドルの炎の揺らめきが人の心を落ち着かせるヒーリング効果があるとされる「ゆらぎ」であるということ。落ち着きを与えてくれるアイテムも、冬のインテリアにおすすめです。
3:アクセントにもなる色使い
冬は多くの木々が葉を落とします。雨や雪の日も多くなり、屋外から色が少なくなる季節。そんな季節だからこそ、冬のインテリアにはぬくもりを感じる色づかいがポイントになります。
ソファに置くクッションカバーや足元に敷くラグなど、小さな面積に思い切った暖色を取り入れてみてもいいでしょう。
ぬくもりを感じる布あしらい
ひざ掛けをソファに
冬仕様のインテリアに欠かせない3つのマストアイテムをご紹介したところで、それぞれのインテリア術について考えていきましょう。
まずは、テキスタイルの取り入れ方から。いつものソファにウールのひざ掛けをのせるだけで、手軽に冬仕様のインテリアを作ることができます。
ソファと同系色を選ぶとシックな雰囲気に。こっくりとしたさ深みのあるさし色を選ぶと、インテリアのアクセントになります。
クッションカバーを冬仕様に
インテリアにおけるテキスタイルの使い方はさまざまですが、はじめは小さな面積から取り入れていくと違和感がありません。
クッションカバーを春夏用と秋冬用の2種類用意し、季節に合わせて取り替えるだけでも雰囲気が大きく変わります。太めのニットで編んだものや、ムートンやファーなどの素材も冬のリビングにおすすめです。
冬こそ楽しみたい小さなラグ
フローリングの床は、冬になると足元が冷える場合もあります。足元を温めるラグを選んで、冬も快適なインテリアを楽しみましょう。
見た目にも温かさを感じさせてくれるラグは、毛足の長いシャギータイプ。ラグを敷くスペースの色づかいに合う暖色系のものがおすすめです。
防ダニ効果やアレルゲン制御効果などのあるラグもありますので、選ぶ際の参考にしてみてください。
冬におすすめのテキスタイルの素材
冬のインテリアにおすすめのテキスタイルは、上述のウールやニットのような天然素材。肌触りが柔らかく温かみのあるものを選ぶようにしましょう。
使わないときは、大きなバスケットにくるくる巻いて見せる収納を兼ねてもいいですね。
ネルやベルベット、キルティングを施したコットンなどは、視覚的にも心地よいぬくもりを感じさせてくれます。
キャンドルが灯るインテリア
存在感のあるキャンドルを
キャンドルをインテリアに取り入れる際には、存在感のあるキャンドルを1つデコレーションする方法があります。
大きなキャンドルや太目のキャンドルなどがおすすめです。キャンドルホルダーも、吟味して選ぶといいでしょう。真鍮製のものや陶器製のものなどが冬のインテリアになじみます。
複数のキャンドルを一箇所に
形やサイズがバラバラのキャンドルを一箇所にまとめて置くアイデアも人気です。小さなサイズや高さの無いキャンドルでも、数が集まると存在感を放ちます。
アロマキャンドルを選べば、ルームフレグランスとしても活躍してくれますね。
台座のまわりをデコレーション
キャンドルの飾り方のアイデアには、台座周りをデコレーションする方法もあります。
トレイの上にキャンドルをのせた場合、そのトレイに小石や木の実などを敷き詰めるとおしゃれなデコレーションになりますね。プラントや木の枝をあしらってもすてきです。
火の扱いには要注意
キャンドルは火をつけずに飾っておくだけでも美しいものですが、時にはロマンティックな灯りを楽しみたいもの。
キャンドルに火を灯す際は、周囲に燃えやすいものがないか確認することをお忘れなく。小さなお子さんやペットがいるご家庭の場合は、特に注意が必要です。
スタンドライトやフロアライトもおすすめ
キャンドルの炎のような揺らぎはありませんが、天井からの照明だけでなく床やテーブルに置くライトも、冬のインテリアにおすすめです。
お部屋の中を均一に明るく照らすのではなく、手元や足元など必要な場所に光を向けることができるので、落ち着いたムードを演出できます。
リラックスした時間を過ごしたい方や、ロマンティックな雰囲気を楽しみたい場合に効果的です。
テーブル周りをほっこりさせる天然木素材
お匙(さじ)を1本
天然木を素材にしたアイテムも、冬のインテリアに欠かせないぬくもりを感じるアイテムです。
床材や家具のような大きな面積を占めるものは、季節ごとに取り換えることは難しいですが、インテリアのアクセントになるように取り入れることは可能です。
たとえば、「お匙」と呼びたくなるような素朴な木のスプーンを1本用意するだけで、朝食やおやつの時間にほっこり気分がプラスされそうです。
シンプルな木の器
木目が美しいな木のお皿や、テーブルに存在感を演出する木のボウルなど、天然木を素材にした木の器も冬のインテリアになじみます。
木の器は、軽くて扱いやすいものが多く、落としても割れにくいという特徴があります。そのため、小さなお子さんから年配の方まで幅広くお使いいただけます。
手にした時のぬくもりとなめらかなテクスチャーが魅力的ですね。
出しっぱなしでもおしゃれに見えるまな板
木のまな板は扱いづらいというイメージがあるかもしれません。
けれど、プラスチック製のまな板に比べると、包丁のあたりが柔らかく食材を切りやすい、出しっぱなしにしていても絵になる、長く使えるなど、メリットも色々。
使う前と使った後に水洗いをすることとしっかり乾燥させることで黒ずみやにおい移りを防ぐことができます。
アレンジしやすいカッティングボード
カッティングボードは、まな板よりもさらにおしゃれな雰囲気をテーブル周りに演出してくれるアイテムです。
ボードのサイズや形、柄の長さなどによって印象もさまざま。天然木を素材にすることで、木のぬくもりと手仕事の温かさを感じるカッティングボードが生まれるのです。
チーズやサラミをカットしてそのままボードごとテーブルへ。朝食やおやつ時のワンプレートとしても活躍します。
色々使える木のトレー
お料理や飲み物を運ぶ道具としてだけでなく、インテリアのデコレーションアイテムとしても活躍するトレー。天然木を素材にしたトレーも人気がありますね。
ランチョンマットがわりに使うこともできます。縁が高くなっているデザインのコンパクトサイズは、帰宅後にポケットの中のものを出す一時置き場に最適。
鍵や小銭、サングラスなど行方不明になりがちなものをまとめて置きましょう。
冬のトレンドインテリアをチェック!
トレンドを取り入れるとおしゃれ度がアップ!
続いて、この冬のトレンドインテリアをご紹介していきましょう。トレンドは、毎年移り変わるものですが、インテリアのどこか一箇所にでも取り入れると気分も一新されます。
海外インテリアを参考に、スタイリッシュなインテリアをしつらえたり、気に入ったアイデアをミックスしたりと楽しみ方もいろいろです。
北欧+BOHO
シンプルでミニマムな北欧スタイルは、オールシーズンを通して人気のインテリアです。中でも、北欧の冬のインテリアは、冬が長い地域だけあって参考になるアイデアの宝庫。
そこにBOHOスタイルのカラフルでオリエンタルなテクスチャーをプラスしたスタイルが、今冬のトレンド入りをしています。
クッションカバーやラグ、スリッパなどに民族風デザインを取り入れてみてはいかがでしょう。
北欧+日本
コンパクトな住宅が多い北欧と日本では、シンプルでミニマムな暮らし方に共通点があります。
海外でもその共通項に注目が集まり、それぞれのスタイルをミックスさせた「Japandi」と呼ばれるインテリアが生まれています。
「Japandi」スタイルのポイントは3つ。背の高い家具を置かず低く暮らすこと、柄を使わない無地中心のモノ選び、手仕事のアイテムを取り入れること。オーガニックな天然素材もおすすめです。
コッパ―からブラスへ
ここ数年、インテリアのトレンドとなっていた金属素材はコッパ―(銅)でした。ところが、今季はブラス(真鍮)がトレンドアイテムに躍り出ています。
コッパ―に比べて、ブラスは鈍く光る重厚な存在感がある金属。トレイやキャンドルホルダー、フレームなどで取り入れてみましょう。
手仕事のバスケット
世界各地に伝わる手編みのバスケットやカゴも、今季のトレンドアイテムです。手仕事のぬくもりを感じる天然素材を編んだアイテムを、収納やデコレーションに使ってみませんか。
上述のように、冬仕様のテキスタイルを丸めて入れておいてもいいですね。リビングのソファの横にバスケット置いて、読みかけの新聞や雑誌の収納に使うアイデアも人気があります。
冬のインテリアに使いたい色
色が少ない季節だからこそ
インテリアを印象付ける大きな要素は色使い。屋外に色が少なくなる季節だからこそ、インテリアでは色づかいを楽しみたいですね。
ここでは、冬仕様のインテリアにふさわしい色づかいをご紹介していきましょう。
ぬくもりのある定番の冬カラー
冬カラーの定番は、ぬくもりのある暖色系。深みのある赤やオレンジ、イエローなどがおすすめです。
薄く明るい色よりも、濃く暗い色を選ぶことがポイント。それらの色をさし色として取り入れるだけで、インテリアに温かみが出ます。
トレンドカラーを使ってみよう
冬のトレンドカラー
毎年2回、春夏と秋冬にトレンドカラーを発表しているPANTONE社による、今冬のトレンドカラーは、全10色。
テキスタイルや雑貨などを選ぶ際に、トレンドカラーを意識してみてはいかがでしょう。
ダークカラーは4色
定番のダークカラーには、ブルゴーニュの赤ワインのような茶色がかった赤「TAWNY PORT(タウニーポート)」、茶色と相性のいい紺色「Navy Peony(ネイビーピオニー)」、控えめな「Neutral Gray(ニュートラルグレー)」が選ばれています。
落ち着きのある青緑色「Shaded Spruc(シェイディッドスプルース)」も入れてよいでしょう。
視覚からぬくもりを
暖色系では、ヴィヴィッドな「Grenadine(グレナディン)」の赤は、インパクトがあります。
茶色実のあるオレンジ「Autumn Maple(オータムメープル)」はナチュラルな木との相性がいい色です。暖色系のトレンドカラーは、視覚からぬくもりを感じさせてくれますね。
自然を感じる色選びでリラックス
PANTONEが選んだ2017年冬のトレンドカラーには、穏やかな海の色「Marina(マリーナ)」や、冬の日差しを浴びたような黄緑色の「Golden Lime(ゴールデンライム)」といった自然を感じさせる色もあります。
外界の色が少ない季節に、インテリアで自然界の色を取り入れることで身も心もリラックスできそうですね。
淡い色もミックスして
PANTONE社による今冬のトレンドカラーには淡い色も含まれています。その1つは、ふわふわした綿菓子のような淡いピンクの「Ballet Slipper(バレエスリッパ)」。
ピンクは白との相性も抜群ですが、冬にインテリアでは、黒や濃いグレーと合わせてみましょう。フェミニンなさし色として活躍してくれます。
ビスケットやカラメルを連想させる「Butterum(バターラム)」はエレガントでシックな印象に。
冬こそインテリアを楽しもう
冬のインテリアを楽しむためのアイデアを、テキスタイル、キャンドル、色づかいの3つのポイントに沿ってご紹介しました。
お部屋で過ごす時間が長くなる季節だからこそ、ぬくもりをキーワードにした居心地のいい空間をしつらえたいですね。