BRUTUS特集から学ぶおしゃれな部屋に共通する14の事

マガジンハウスが隔週で発刊している男性向け情報雑誌『BRUTUS』。隔週刊なのに毎回密度の濃い記事を届けてくれて発売を楽しみにしている読者も多いのではないでしょうか。5月1日発売号の特集は毎年恒例で『居住空間学』という特集テーマが掲げられます。この特集号では毎回、魅力的な家具で溢れ、部屋主の個性溢れる素敵な部屋を紹介してくれます。今日は2014年5月1日に発売されたばかりのBRUTUS no.777  【居住空間学2014】 にて紹介されたおしゃれな部屋に共通する14の事をセンスある部屋づくりのアドバイスとしてお送りいたします。

居住空間学2014のテーマは『愛用する部屋』

今回の2014年の居住空間学のテーマは『愛用する部屋』でした。愛用品に囲まれ、居心地を追求した部屋の紹介です。どちらかというと都市部のワンルームとかでなく、ちょっと広めで、空間的にインテリアを楽しむ余白のあるマンションや戸建て向けのが主役な感じです。おしゃれな部屋の『あるある』の感覚で読んでいただけると幸いです。そこんとこよろしく!

① 家具に統一性を持たせない。

参照:http://blog.goo.ne.jp/shinyaoguchi/e/5feff0a0a0e06fa2aed9e91449ed7475

いきなり『えっ?』と思うかも知れませんが紹介されていた部屋に共通していたのが家具に統一性がこと・・・。部屋に置く家具に統一性を持たせないと自然に『雑多な感じの生活感』が溢れてきます。インテリアコーディネートの王道であるスタイルを決め、統一感のある部屋をつくりましょうというものとは対極にある部屋づくりですが、その結果として溢れるのは部屋主の『生活感』は、イコール『個性』です。住人の顔が見える部屋づくりの原則なのかもしれません 。

② 一人掛けのパーソナルチェアが置いてある。

参照:http://ameblo.jp/organi9-sta/entry-11512382430.html

ほぼ100%といっていいほど当てはまるんですよね。お洒落なへやには必ずあるのがパーソナルチェア、一人掛けの椅子です。椅子にこだわりを持つ人はやはりどこかしらに美学を感じさせますよね。ただ椅子というのは『良いものは高い』のはご存知の通り・・・ただ、良いもの全てが全て高いかと言われるとそうでもありません。たとえばフリーマーケットやリサイクルショップで見つけられるような椅子、そしてゴミ置き場で拾ってきた椅子なんかも周囲の環境によっては個性を放つパーソナルチェアになります。

③ 部屋にスツールがある。

参照:おーがにっくな家 ブログ http://ameblo.jp/organi9-sta/entry-11512382430.html

椅子編その2。スツールとはいわゆる背もたれの無い椅子です。これまた普通の人の感覚ではスツールって活用性あるの?と疑問を抱きがちですが、おしゃれな部屋にはどういうわけか高確率でスツールなるものがあります。ちょっと高さのあるものから、田舎の食堂に置いてあるような椅子、小学校の図工室にあるような椅子まで様々。もちろん座る事をメインとしてますがリビングや玄関の小物置きだったり観葉植物を置く台だったり、いろいろな活用方法があるのに気がつかされます。

④ 4種類以上の椅子を置いている。

参照: http://the189.com/photography/catalogue-imagery-from-truck-furniture/

椅子編その3。これ①の『家具に統一感を持たせない』に共通していますがおしゃれな部屋ほど複数の種類の椅子が置かれています。しかもそのおしゃれ度と椅子の種類の数が比例しているように思えます。食卓の椅子が全部違ったり、『いやいや似合わないでしょ。なじまないでしょ。』というギャップがあればあるほどアンバランスな雑多感が出て、いい感じに部屋に馴染んでいるのが不思議です。

⑤ 何に使うか分からない『布』『ブランケット』を椅子に掛ける。

参照: http://www.mayuhouse.com/blog/archives/5240

椅子編その4。膝掛けなのか、昼寝用の毛布なのか用途はよくわからないのですがお洒落な部屋の椅子にはけっこうな確率で布がかかっている事が多いです。すぐにでも真似しましょう。笑。

⑥ 部屋の6割以上が、なんか『木製』『木』である。

参照:http://www.muji.net/mt/modelhouse/yurakucho/2012/01/25.html

おしゃれな部屋をつくるにあたっては、これはもの凄いミソなんじゃ無いかと思います。何気なく今回の特集の写真を眺めていて、ほとんどの部屋の6割以上が木、木製のもので占められています。壁でも床材でも椅子でも本棚でも大部分が木の露出です。加えて、どちらかというと、いわゆる人工的に色のつけた木材でなく、そのままのナチュラルな木の材質を全面に出している感じです。自然と暖かみというか居心地の良さが醸し出されているんですよね。木はやっぱりいいです(小並感)。

⑦ 木が6割なら『鉄』が1.5割から2割が黄金比?

参照:http://www.roomie.jp/2013/09/11789/

特集記事の写真を眺めていての完全な肌感覚の数字なんですが、おしゃれな部屋には木と同様に一定量の鉄素材がいい具合に散りばめられています。家具の足や鉄のオブジェ、ストーブやオフィス家具であったり。おしゃれな部屋の必要条件には木と鉄のバランスに大きな秘密があるような気がします。なお鉄にはステンレスも含みます。

⑧ 食器は揃えて意図して見(魅)せる。

参照: http://www.d-department.com/shop/contents/cupboard

台所編その1。おしゃれな部屋は食器を隠す事なく’’魅せて”収納しています。見える棚に重ねておいていたり、透明なガラスの食器棚に整然と並べていたりする事が多いです。家具はバラバラでも食器はしっかりと同じものを4つぐらいづつ揃えて重ねておいたりガチャガチャと並べるのではなく大中小と整理して並べています。

⑨ フライパンがぶら下がっている。琺瑯(ホーロー)の何かがある。

参照:lifehacker http://www.lifehacker.jp/2011/10/111007pot_lids.html

台所編その2。おかんのお弁当に卵焼きが入っている確率くらいに必ずと言っていいほどフライパンが壁にかかっているか、琺瑯(ホーロー)製のマグカップやケトルがあったりします。魅せるキッチンの鉄板アイテムなんでしょうか。まねしてみましょう。

⑩  本は雑多感を出して見(魅)せる。

参照:http://juutakudesign.com/2012/01/post_133.html

おしゃれな空間には必ず本があり、本棚がインテリアの一部分になっています。ポイントとなる大きな共通点は本を整然と並べるのではなく、ジャンルをばらばらにしたり、大きさをバラバラにしたり、縦に積んだり、横に積んだり、雑多な感じを出している点です。本棚は部屋主の人間性や興味あるものがそのまま反映されますので視覚効果以上に個性を演出するアイテムとして部屋に意味を持たらします。

⑪ ハンドメイドの『モノ』がある。

参照:http://tabelog.com/shizuoka/A2201/A220102/22003396/dtlphotolst/P24781477/

いわゆる大量生産のされた既製品ではなく、明らかに手作りだなというモノ。おしゃれな部屋には必ずと言っていいほどハンドメイドのモノがあります。ただし、例えば自分が書いた絵であったり焼いたお皿であったり、自分で縫ったカーテンであったり、これは部屋主が作ったモノを含みます。高い一点物や職人が作ったオーダーメイドのものという訳ではないのがポイントです。ハンドメイドの温もりはやっぱりキラリと光っていて、部屋のお洒落度アップのアクセントになっているようです。

⑫ 何かを作る為の空間がある。

参照:http://www.risingpreneur.com/shop/shop.cgi?id=2640

すごい漠然としていて恐縮ですが、おしゃれな部屋には何かを作る為のスペースがあるように思えます。今回の特集もBRUTUS編集部が意図してか、してないのか分かりませんが部屋主の多くがアーティストやデザイナーだったりするので部屋には『何かが作られそうな雰囲気』が充満しています。別にアトリエをつくるとかそういう大げさなモノではなくとも、ちょっとした作業台やプチ書斎のようなものをリビングや部屋の端っこに作るだけでもいいのではないかと思うのです。

⑬ 部屋に必ずビンがある。

参照:http://magazine.campus-web.jp/archives/140081

これもおしゃれな部屋の『鉄板あるある』です。コーヒー豆でも調味料でもネジでも飴でも小銭でもスナックのマッチでも何でもいいのですが、そういったものを入れる為の瓶(ビン)が部屋やキッチンのどこかにあります。

⑭ 水周りのタイル、またはむき出しのコンクリート。

参照:http://www.tilelife.co.jp/about/customer/208.html

水回りのタイル。これはお洒落な部屋のマスト素材です。もれなくタイル、またはコンクリートがどこかにいました。DIYのブログとかを読んでいるとタイルって意外と日曜大工で設置できたりするんですよね。週末ホームセンターにでも言ってみようかしら。

まとめ

おしゃれな部屋の定義を言葉にすることって難しいのですが今日は雑誌BRUTUSの特集『居住空間学2014』より感性溢れるオシャレ部屋の共通点を抽出してみました。今回の特集テーマは『愛用する部屋』ということもあり、ポイントは『ガシガシ使う部屋、あまり生活感を隠さない。雑多な感じを醸し出せ』ということなのかなと思いました。強引なまとめですみません・・・。

お金を掛けなくても真似できるもの多いと思うので参考になる部分があれば是非今後の部屋づくりに生かしてみてください。僕はとりあえず、ちょっと大きいビンを買いに出かけようと思います。

『居住空間学2014』Brutus No. 777 | ブルータス (BRUTUS) マガジンワールド